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アイテム入手判定 TOP アイテム入手判定 [#gbecec70] 通常モンスター [#ad0c4c8e] ボス [#m9e77df0] ボス(宝の地図) [#t58a6da8] ボス(魔王) [#ie473a74] モンスターから入手するアイテムの判定について解説する。 通常モンスター モンスターを倒すと戦闘後にアイテムが入手できることがある。-「ノーマル」と「レア」の2種類があり、落とすかどうかは確率によって決定される。-落とすアイテムは敵1グループにつき1つのみ。 ノーマルかレア、どちらか1つしか落とさない。 必殺技「お宝ハンター」や超必殺技「スーパールーレット」を使用して「お宝ゲット確定」が出た場合、ノーマルドロップが100%確定する。--ただし、レアの入手判定も並行して行われているため、レアの入手判定が同時に当たることもある。その場合、レアの入手判定がノーマルの入手判定より優先され、レアアイテムの方を落とす。--超必殺技「スーパールーレット」で「レアお宝ゲット確定」が出た場合、レアの入手判定優先により、以後「お宝ハンター」が無効化され、「スーパールーレット」では「レアお宝ゲット確定」しか出なくなる。 おたからスキルの「ぬすむ」では敵1体につき1つずつアイテムを入手できる。ノーマルかレア、どちらか1つ。--「ぬすむ」が成功した対象に再度「ぬすむ」をしても何も持っていない。--落とすアイテム(=討伐モンスターリストに記載されるもの)と種類は同じ。--落とすアイテムと枠が異なるため、「ぬすむ」が成功した後でも落とすアイテムは入手できる。-盗賊の秘伝書「オートぬすむ」は落とすアイテムの枠を所持している秘伝書の数だけ増やす。 それぞれの判定は独立しているため、通常ドロップがノーマルでオートぬすむでレアを入手したり、オートぬすむでノーマル・レア双方のドロップを同時に入手、などといったことも起こる。--「オートぬすむ」の判定には「お宝ハンター」や「スーパールーレット」の結果は一切影響しない。 枠の関係を表にすると以下の通り。 枠の種類 入手アイテム 枠の所持 ぬすむ ノーマル or レア 敵1体に1つ 戦闘後落とす ノーマル or レア 敵1グループに1つ ボス BOSS攻略を参照。 ボス(宝の地図) BOSS(宝の地図)を参照。 ボス(魔王) BOSS(魔王)を参照。
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弓師と対になり、短剣の扱いに長ける困ったさん。 目にも留まらぬ剣捌きを見せ付けろ! 成長率 HP MP 攻撃力 防御力 素早さ B C A B S 使用可能な武装 ※いずれもメインウェポンとして扱える性能 短剣 凄まじい速度で相手を翻弄する戦い方。ナイフなげで意表を突く事もできる。 双剣 両手に獲物を持ち、更に素早さを上げたRogueの真髄。
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ページ新設 - 名無しさん 2013-09-11 17 26 00 宝箱の罠の発動時の体力減少が過去イベントと比べて低くなっているので、迷ってもいずれかの罠を選べば50%で正解(罠無しは成功となるため)。 - 名無しさん 2013-09-12 19 47 08 調べる回数は3~5の中でランダム。3回のときに解析度が33%以下ならデタラメ。同じく4回のときに25%未満ならデタラメです。 - 名無しさん 2013-09-13 08 38 28 ちょっとなにいってるかわからないですね - 名無しさん 2013-09-14 16 55 56 ↑おそらく全部「調べる」をし終わったときに最も多く出た罠が最有力になる確率が高いという意味で、解析度34%以上なら「調べる」3回以上の最多数が最有力、でも33%以下なら最有力とは限らない、つまり運頼みということではないかと。4回も同様。ちゃんと計算してないので推測です。 - 名無しさん 2013-09-20 17 14 14 話は変わりますが、今回の短期バトルイベントもページ立てた方が良いのか判断できず立ててません。 - 名無しさん 2013-09-20 17 17 07
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【長谷川平蔵】岩、火鉢 【火付盗賊改同心】なし シャワー◎。 この辺は苦労しないと思いますが、雑魚はシャワーや池ぽちゃが有効。
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ステータス Lv 攻撃力 防御力 コスト 属性 Lv.1 350 550 3 ソード MAX 680 1080 スキル - 効果 - 名前の読み とうぞくれべるいち なぎ 自己紹介 「へぇ、オレっちの尾行を見切ったの!?さすがマスター、噂の人はすごいや!あ、待ってよ!からかったんじゃない!お願いがあって来たんだ!・・・オレっちはナギ。世界を股にかけるシーフになるのが夢なんだけど・・・この街でくすぶってちゃー生無理・・・!ここで会ったのも何かの縁だろ!?オレっちを仲間に加えてくれよ!」 進化後画像 進化 +←クリックで詳細表示 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 自己紹介 最終進化 +←クリックで詳細表示 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 自己紹介 名前
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ステータス Lv 攻撃力 防御力 コスト 属性 Lv.1 350 550 3 ソード MAX 680 1080 スキル - 効果 - 名前の読み とうぞくれべるいち なぎ 自己紹介 「へぇ、オレっちの尾行を見切ったの!?さすがマスター、噂の人はすごいや!あ、待ってよ!からかったんじゃない!お願いがあって来たんだ!・・・オレっちはナギ。世界を股にかけるシーフになるのが夢なんだけど・・・この街でくすぶってちゃー生無理・・・!ここで会ったのも何かの縁だろ!?オレっちを仲間に加えてくれよ!」 進化後
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突然で何なんだが、どんな大悪人だって、少しくらい善意というものが存在するわけで。 つまり何を言いたいかというと、俺のような、世間一般で言う《盗賊》も善意を持ち合わせている、ということだ。 まあ、何故こんなことを言ったかというと―― 「――キョン、キョン。君はきちんと話を聞いていたのかい?」 ん、ああ、聞いてたさ。パッと行ってパッと盗めばいいんだろ。 「……はあ、君に期待した僕が馬鹿だったよ。もう一度だけ言う、今回の作戦は君が大きな比重を占めるているからね――」 佐々木の言うところによると、今回はある王国のお城から盗むらしい。 別に何を盗むかなんて明確に決めているわけじゃない。 こういうのは仕掛けというか何というか、その過程を楽しむものである。 「はあ、そんなこと考えてるのは君だけだよ」 何を言う。きっとルパンだって同じ考えさ。 「もういいよ。とにかく失敗だけはしないでくれ」 「キョンくん、頑張ってくださいね」 天使のようにキラキラした目で見つめてくる朝比奈さん。俺のミジンコ並みのハートが大きく揺さぶられてしまう。いやあ、罪なお方だね。 「わかりました。任せてください。朝比奈さんに似合う宝石でもかっぱらってきますよ」 朝比奈さんは顔を赤らめながら、「ええ、あ、ありがとうございますぅ」と、一言。本当に癒されるね。 「ずるいですよ。あたしと佐々木さんの分も盗ってくるんです」 とは橘。 はいはい、わかったから。 「んん……! もうっ! 非道いのです」 プイッと顔を背けた。 何だか妙に可愛らしく見える。疲れてんのかな、俺。 「悪かったよ。もちろんお前らの分も盗ってくる」 途端に橘の顔が明るくなる。 や、単純なやつだ。まあ、そこが唯一の長所であるがな。 チラッと隣を伺うと、佐々木も喜色満面といった表情。 やれやれ、お前はそういうキャラじゃないだろう。 「よし。今日は解散だ。それではまた、実行の日に」 ――ここで、やっと前述に戻るが、今回の盗みから起きた事件でしみじみと思い知ったのさ、俺が筋金入りのお人好しだってな。 時は流れて作戦決行日。 今、俺の目の前には、人、人、人の山。 それもそのはず、今夜はお城で祭りが開かれる。 「じゃあ作戦通りいくよ。みんな、検討を祈る」 佐々木の一声でみんなが散り散りとなった。 正直、俺の出番は祭りが開かれないことにはどうしようもないので、この辺りは割愛させてもらう。 さて、夜。遂に祭りの開催だ。 俺は現在、お城の屋根にいる。 普段ならすぐにバレそうなもんだが、今日に限って言えばそれはない。 何故かって? そりゃあ、メインステージを見てもらったら分かるさ。 「やあ、えい」 佐々木と朝比奈さんによる剣技ショーの真っ最中。 あれを見ようとしない奴は、間違いなくゲイだろう。 現に、周りの男どもの鼻の下はこれ以上無いってくらい伸びきってやがる。まあ、俺にも言えることだが。 「さて、と」 俺もそろそろ動きますか。 予め、部屋を調べてあるため話は早い。 朝比奈さんたちに約束した宝石が眠っていそうな格好の場所、それはお姫様の部屋。 コンコン、と部屋の窓をノックする。 これも調査済みで、ここの姫様は寝るのがすこぶる早いらしく、さらに一度寝たらゴジラが来ても、朝まで起きないそうだ。 「失礼しますよ、と」 簡単に窓を破り、部屋に侵入する。 目的のものは何処にあるのだろうか。ま、じっくり探すとするかね。 ……ふーむ、やはり女の子の部屋、いろいろと持て余してしまうものがあるな。 しかし、断じて言うが盗みはしないぞ。ただの変態には成り下がりたくない。 と、そのとき、 「誰?」 心臓が飛び上がりそうになった。 声がした方に首をギリギリと動かし、言葉を発した相手を確認する。顔は暗がりに隠れてよく見えない。 「あなた、誰なの?」 Q.ここはどこだ? A.言わずもがなお城だ。 Q.誰の部屋にいる? A.まあ、お姫様の部屋だな。 Q.俺は何をやっている? A.どう考えても盗み。 Q.姫様は寝てるんじゃなかったのか? A.知るか。俺が訊きたい。 畜生、ガセネタかよ。ばっちり起きてんじゃねえか。 俺が何か声を発そうとした、そのとき、 「わーーーー」 外から聞こえる大きな歓声。原因は花火。 そして、その花火に照らされて、お姫様の顔がはっきりと映し出される。 「――」 言葉を失う。 整った目鼻。腰まで伸びた長い髪。 全てが、完璧だった。 この世に、こんな美しいものがあるとは。 俺は何秒間彼女に気を取られていただろうか。 気が付いたら、お姫様の顔が目の前に迫っていた。 顔が赤くなってないか心配だ。 「あなた、盗賊ね。最近噂になってる」 嫌な汗が額を流れる。 ズバリ核心をついて来やがった。 「いや、あの」 なんとも情けないね。お姫様の圧力に負けてしどろもどろになる。 そして次の瞬間、俺は耳を疑うような台詞を聞いた。 「まあ、何でもいいわ。あんたにお願いがあるの。あたしを誘拐しなさい!」 と、一括。 お願いじゃなくて、もはや命令なのは気にしないでおくべきか。 しかしまあ、ここまでくると逆に清々しくなる。 それに、な。 今の俺が盗みたいものは、何より、彼女。 「かしこまりました、お姫様」 膝を突いて手を差し出す。 俺に出来る、最高の敬愛の印。 それに対してお姫様は、 「そんなのいいから。さっさとさらう!」 俺の頑張りは呆気なく崩れた。 確かに分不釣応な行動だったけどよ。少しはさあ…… 「ほら!」 「え」 「ほーら! さっさとお姫様抱っこしなさい! 今回だけ、特別だからね」 なんとまあ、意地っ張りな姫だこと。しかし、嬉しい。 「分かりました。どうぞ俺の手に」 俺がお姫様を抱っこしたとき、何とタイミングがいいのだろうか、窓の外に見えるは我が飛行船。 『キョンさーん! 早く乗ってくださーい!』 うるせえ、馬鹿女。少し黙ってなさい。 俺はふーっと息を吐き出し、 「姫様、行きますよ。しっかり俺の首につかまっていてください」 窓から思い切って飛び出し、船に乗る。 無事に盗みには成功、かな。 さてま、これからどうなるんだろうね。 一つ言えるのは、まだこんなものは序章にしか過ぎなかった、ということさ。 「ああ、お姫様が……古泉! 」 「何ですか?」 「あんた、早く追いかけなさい」 「いやあ、さすがに無理かと」 「いいから、さっさと行く! あんたも護衛団でしょ」 「うわ、押さないでください。ちょっと、止めて……」 「ほら、そこで飛行船の足につかまる!」 「うわ」 「やれば出来るじゃない。じゃ無事姫様を連れて帰りなさいよ」 「高いです! 高いですって!」 「つべこべ言わない! じゃーねー」 俺が飛行船に入ると、三人の大きな目が俺を捉えた。 「ひええ、キョンくん。どうしてお姫様なんて連れて来ちゃったんですかー。もうだめー」 「むう、キョン。君がそんな大胆な男とは知らなかったよ」 「宝石はー、宝石はどうしたんですかー?」 と、三人娘のお言葉。 みんなそれ相応に見当違いではあるが、最後の奴に至っては論外である。 「何よあんた、なかなかハーレムじゃない。そんなにパッとしない顔なのにね」 姫君も言葉がオキツイ。 しかし、そんなとこもいいんですけどね、俺としては。 決してMではないが。 と、不意に橘が声を上げた。 「わ、わわ」 おい、どうした橘。 「あ、あのー」 さっさと言え。 「燃料切れです」 「は、じゃあお前」 「落ちちゃいますー」 ガコンッという音とともに、飛行船が揺れながら急速に落ち始めた。 「きゃあっ」 と、姫様の叫び声。 俺も叫びたいのは山々なんだが、体裁が保てんので止めるとする。 「俺にしっかりつかまって、絶対離しちゃだめですよ」 首が取れちゃうんじゃないかってくらい、首を振っている。こういうときは、素直で何より。 お姫様の頭を傷つけないようにしっかりと抱える。 飛行船が地面にぶつかった衝撃を感じた。 激しい音と一緒に、俺の意識は消失する―― 「――――――」 誰だ。俺を呼ぶのは…… 「――――いよ」 うるさいな。 「いい加減、起きなさいよ!!」 「うわ」 目を開けると、部屋で接近した以上にお姫様の顔が近くにあった。 う、やべ、顔が赤くなるのが自分でもわかる。 「どうしたの。顔、赤いわよ」 「いや、何でもないんです。本当に」 急いで離れる。 ミトコンドリア並みの意気地のなさ。 「やあキョン。やっとお目覚めか」 「みんな、無事なのか」 「そうだね。少々傷は負ったが、別に支障はないさ。森の上に不時着できたのも幸いだったよ」 そういや、森の中だからなのか、やけに暗い。 辺りをよく見渡すと、俺以外の面々は起きているようで……あれ、誰? 「ああ、彼か。彼は」 「古泉一樹です。以後お見知り置きを」 古泉と名乗る男は、随分とやつれた顔で俺に握手を求めてきた。 こいつはいったい何なんだろうか。 「古泉くんはね、うちの護衛団の一人なの凄腕の」 と、お姫様に教えてもらった。 何だ、つまり姫君を取り戻しにきたってのか。絶対に渡さねえぞ。 「ええ、初めはそのつもりだったんですが」 ですが? 「姫様の表情を見ていたら連れ戻す気も無くしてしまいましてね」 「姫様の表情、だと」 チラリとお姫様の方を見る。 うむ、可愛い……じゃなくて、むむ、あう、うわ、ああ。 「どうしたんですか? そんなに悶えて」 「……いや、何でもない」 一度落ち着きを取り戻し、改めて伺う。 もうみんなと仲良くなったようで、楽しそうだ。 確かにあんな楽しそうにしている姫を連れて帰るのは忍びないな。 「しかし」 「何だよ」 「あなたはどうして姫様を誘拐なされたんですか。さすがにベタに身の代金とかはないでしょうが」 「俺も知らんよ。頼まれただけだからな」 古泉は、「ほう」と残し思慮深げに考え込む体制へと移行した。 何を考えているかは知らんが、まだ手は出してないからな。 どのくらい時間がたっただろうか。 今日はここで野宿かな、なんて想いに馳っていると、 「最後に一つだけ、よろしいですか」 いい加減にしろ。俺だって疲れてんだ。 「それは失礼。ですがこれだけは訊かせてください。あなたは、どうして姫様の助頼をすんなりとお受けになったのですか? 別に、断っても良かったでしょう」 こいつは、わかってて訊いてやがるな。くそ、ニヤケ面が気持ち悪い。 このまま素直にぶちまけるのは癪に触る。 「拒否権を発動する。パス一だ」 俺の言葉を聞いて、一段とニヤニヤとする鎧兜を被ったキザ野郎。 「ほほう、それは僕の考え通り、ということでよろしいですか?」 「勝手にしろ」 ここまで話し終わったとき、太陽のごとき笑顔を振りまきながら、 「二人ともー、ご飯食べるわよー」 と、お姫様が手を振っていた。 「さて、行きましょうか」 俺が、ああ、と答える暇もなく、突然地面が揺れた。しかも、並みの振動ではない。 「みんな、固まれ!」 ……地震か……いや、違う。これは―― 耳をつぐみたくなるようなうなり声を上げ、奇怪な形の生物が姿を現した。 大きさは古泉の身長をもってしても三倍以上はある。無駄なでかさだ。 「……気持ち悪い」 全く持ってその通りです、お姫様。 朝比奈さんは既に気絶していらっしゃる。 その姿も麗しいが、今は微睡んでる場合ではないな。 「おい古泉、朝比奈さんを頼むぞ。佐々木と橘はお姫様を」 「何よ。あんたが運んでくれるんじゃないの」 ええ、そうしたいのは山々なんですが、 「俺は、あいつを食い止めなきゃなりませんから」 「あんた馬鹿じゃないの? あんなのにあんた一人で勝てるわけないじゃない!」 「やってみなきゃわかりませんよ。二人とも、早くお姫様を」 古泉は既に朝比奈さんを背負って準備ができている。 後は姫君だけだ。 俺が佐々木の方にアイコンタクトを送ると、佐々木は何かを決心したような目をして、 「橘さん、お姫様をお願い。僕もここに残る」 違う。そうじゃねえ、佐々木。 「馬鹿、それじゃあ俺がいる意味が」 「水くさいな、君と僕との仲だろう」 どうやら、佐々木には全てバレていたようだ。 実際、こんなやつに勝てる気なんかしない。死ぬ気だった。 「橘さん、早く」 「は、はい!」 橘に無理矢理お姫様を引っ張らせ、何とか逃げ出させる。 「あんたら、絶対死ぬんじゃないわよ!死んだら死刑だから!」 ドップラー効果を残しながら、姫様の矛盾だらけの声が伝わってきた。 大丈夫ですよ、佐々木まで残ったんだ。こうなりゃ何があっても死ぬわけにはいかない。 腰に差してあるダガーを引っこ抜く。 「キョン、いくよ」 佐々木の声を合図に、化け物に襲いかかる。 佐々木の的確な指示もあり、見る見るうちに相手から生えていた触手のようなものを切り落としていった。 なんだ、もう少しで倒せそうじゃないか。 「……駄目だ」 「佐々木?」 駄目だって? 今の状況を見て、駄目なんてネガティブななことを言う奴はいないと思うが。 「キョン、逃げよう。これだけ足止めできたらもう充分だ」 何言ってやがる。あとちょっとで倒せるだろ。 俺が佐々木の声を無視して、化け物の方へ走っていった、そのとき、 「う」 切り落としたはずの触手がいつの間にか生え替わっていた。 いや、それだけじゃない。 その触手が触れたところが、石化している。 「キョン、逃げろ!」 間一髪、佐々木が俺に飛びついてきた。 ギリギリのところでかわしたものの、一気に形勢逆転である。 「なあ、キョン」 佐々木が急に話しかけてきた。 緊張感など何もないような声で。 「君は逃げろ」 何言ってんのかね、こいつは。 「このままじゃ、二人ともやられるだけだ」 「論外だ。話にならん」 当たり前だ。 元々俺は死ぬ気でここにいる。 そんなことするくらいなら、佐々木だけ逃がした方がましだ。 「それは、無理と言うものだよ。右足がまともに言うことを聞いてくれないんだ」 見ると、佐々木の足からは出血多量になるんじゃないかと思うくらい、血が流れていた。 「お前、それさっき俺を助けたとき……」 不意に、頭がクラクラしてきた。 どうやら、佐々木が俺の頭を殴ったらしい。 めちゃくちゃ痛いぞ。 「キョン、ごめんね。でも、こうでもしないと君は聞かないだろう」 「……お前、何を……」 そこまで言葉を発し、俺は本日二回目となる意識の喪失をした。 ――眩しい。 ここは、どこだ。 「キョンくん、やっと起きたんですね」 朝比奈さん? 気付くと、俺は森の外にいた。 太陽もすっかり昇っている。 「朝比奈さん……」 「あ、まだあんまり喋らないで。さっき血も止まったばっかりだから」 違うんだ、俺の血なんて関係ない。 「佐々木、佐々木はどうしたんですか!?」 途端に、朝比奈さんの顔が暗くなる。 血の気が引いた。 痛む体を無理に動かし、森の方へと走る。 「何だよ、これ……」 森の奥深く、昨日俺たちが戦った場所。 そこは、覆われるように石となっていた。 「くそ、佐々木!!」 石を何度も殴る。 殴った場所がどんどん変色していった。 あのとき、あのとき俺が佐々木の言葉に従っていれば、佐々木は、佐々木は…… 「あんた何やってんのよ! 止めなさい!!」 誰かの声がする。 しかし殴るのを止めない。 「俺が、佐々木を殺したんだ……」 そう呟いたとき、森に小気味のよい音が鳴り響いた。 徐々に頬が熱くなってくる。 「泣き言ばっかり言うな! あんたがしっかりしないで、誰が佐々木さんを助けるのよ!!」 「佐々木を、助ける?」 「そうよ、佐々木さんは石にされただけ! まだ生きてるの!!」 佐々木が、生きてる……。 腰が抜けたように、その場にしゃがみ込んだ。 「じゃあ、石化を解いてくれる人を探さないと」 「みんな最初からそのつもりよ。そんなにテンパってるのはあんただけ。しゃんとしなさい、しゃんと!」 どうやら、俺は軽い醜態を演じていたらしい。 「ありがとうございます、お姫様」 思わず俺は、お姫様の手を握りながら、そう言ってしまった。 「な、何であたしにお礼言ってんのよ!」 「いや、何となくですかね」 お姫様は、むーっといった表情をして、手を出してきた。 はて、これはどういうことだろうか。 とりあえずつかんでみる。おお、柔らかい。 「つかむんじゃない! あんたの腰にぶら下がってる、それ、貸しなさい」 ダガーを? 一体何に使うんだろうか。 お姫様はダガーを受けとると、おもむろに腰まである長い毛を切り始めた。 「何やってるんですか」 「邪魔」 邪魔って、女の子は髪が命じゃないんですか。 「古くさい考えしてんじゃないわよ」 そう言うと同時に、髪を肩の長さにまで切り終えた。 口には出さないが、ちょっと残念だ。 「ありがと、これ返すわ」 「どういたしまして」 「それ!」 またしても、代名詞。 しかも俺を指さしている。 「今度は、俺がほしいんですか」 「ちがーう!」 「冗談です」 そんな夢のような展開あるはずがない。 あったら、思わず飛び跳ねるね。 「くーち」 「口?」 「き き か た」 「効き方?」 「どうして、そんなに他人行儀っぽいのよ」 そんなこと言ってもな。 お姫様相手に馴れ馴れしい口の効き方なんぞ出来ん。 「あたしが許可するからいいの」 姫様がキラキラした目で見つめてくる。 こんな目で見られると断れるはずもなく、 「…………わかったよ、姫」 「な ま え も」 「……ハルヒ」 「よろしい!」 ハルヒは太陽系を全部背負ったような笑顔を向けている。 正直、ハルヒに救われた。 ハルヒがいなかったら、佐々木のことで押しつぶされていただろうな。 「さ、行くわよ! 少しでも早く佐々木さんを助けなきゃ」 俺の腕をつかみ、無理矢理引っ張る。 その手を振り解き、改めてハルヒの手をギュッと握り締める。 今は、この手だけは、離したくない。 「な、あんた……もう、いいわ。好きにしなさい」 「ありがとな、ハルヒ」 佐々木、俺のせいでごめん。 でも、待っててくれ、すぐに元に戻してやるからな。 DISC2へ
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『正義の泥棒×力の盗賊』 ◆BRxsUzTn5A 「参ったな……」 山道で2本の細い髭を生やした男が、頭を掻きながら呟いた。 彼の名はダスター。正義の泥棒である。 「手元にあったはずのドロボーグッズがなくなってる……ここに連れてこられた時に取られたか。 こりゃ、マズいな」 今までダスターはドロボーグッズによる多種多様な攻撃手段を持っていた。 しかし、それがなくなった今唯一頼れる武器は己の足のみになってしまったのだ。 ダスターに一抹の不安がよぎる。 「俺は、ドロボーグッズがなくても本当にこのゲームを生き残れるのか?」 しかし、ダスターは首を横に振り、不安を振り払う。 「いいや、ダスター。悲観的に考えるな。お前にはドロボーグッズの他にも大切な物があっただろう!」 ダスターは不安を紛らわすように自分に言い聞かせる。 「俺達には仲間がいる!そうだ、リュカにクマトラ、ボニー、みんなあの部屋にいた。あいつらと力を合わせれば きっとポーキーのくだらないゲームだって止められるに違いない!」 そう言うと、ダスターはバッグの中を探り始めた。 ドロボーグッズはなくとも、何か使える武器があったら装備して、早く仲間と合流しようと 考えたからだ。 「え~っと、中身は食料に地図に……ん?」 ダスターはバッグの奥の方に何やら黒い物体があることに気づいた。 「何だ?これは……」 ダスターはその物体を取ろうと、バッグの奥へ手を伸ばそうとしたその時―― ダスターの背後から突然光の玉が飛んできた。 「―――――!!」 ダスターは素早く身を交わしたため光の玉は彼がいた地点に落ち、小さな爆発を起こした。 「ほぅ……俺の攻撃をかわすとはな」 ダスターは次第に晴れていく煙の中から、黒い鎧を着て、赤色の髪を生やした男が宙に浮いていた。 「褒美に俺の名を教えてやろう。我が名は大魔王ガノンドロフ!ハイラルの王となった男だ」 大魔王と名乗ったその男の瞳はまさに草食動物を狙う獣のようにこちらを睨んでいた。 どうみても仲良くできそうにない人物なのは明らかであった。 「お前……さっき王って言ってたな。何故ゲームに乗ってるんだ?自分のいた国に帰るためなのか?」 ダスターは緊迫しながら、ただならぬ雰囲気を持つ男に尋ねた。 「知れたことを、元の世界でも俺は恐怖と力で支配して来た!それはここでも同じことをするまでよ!」 彼の心臓の鼓動は早くなっていた。額に汗が流れていく。 (しょっぱなゲームに乗ってる奴と出くわすとは、ヤバいな……) ダスターは心の中で考える。 (こいつは今まで対峙して来た敵と断然違う何かがある……ドロボーグッズがない今、まともに闘うのはマズい。ここは 逃げるしかない。一度体勢を立て直してから出なおそう) そう思ったダスターは、脱兎のごとく男に背を向け一目散に逃げた。修行中に怪我をし、使えなくなった足がキリキリ 痛むが、そんなことは気にする暇はなかった。いかにこの場を避けるのが必死だった。 「ふぅ……これだけ距離を付ければ追いつかr「どこへ行く気かな?」 ダスターは驚愕した。何時の間にか男が自分の隣にいたのだ。 どうやら、空中浮遊で一気に距離を詰めていたらしい。 そして、男はダスターの頭めがけて拳を放った。 ダスターはそれを間一髪で交わすが、その代わり男の放った拳は大地を穿ち、小さなクレーターを生み出した。 「貴様はこのガノンドロフから逃れることはできん!我が野望のために貴様はここで死ぬのだ!」 大地を穿った拳を引き抜いたガノンドロフはダスターを睨む。 それはまさに獲物を狙う肉食動物のようであった。 「……どうやら、やるしかないみたいだな」 ダスターは覚悟を決めた。こいつを野放しにはできないと。 こいつを野放しにしたらクマトラやリュカ、ボニーに被害が及ぶ。 いいや、こいつのためにここに連れてこられた人が犠牲になるかもしれない。 もちろん、自分が勝てる保障はない。しかし、少しでもダメージを与え被害を最小限に抑えようと決意したのだ。 ダスターがガノンドロフに立ち向かうのを決意した後、双方の対峙はしばらく続いた。 しかし、その均衡もダスターが先に動いたことで破られた。 ダスターは泥棒の修行で培った瞬発力で一気にガノンドロフに近づく。そして、腹の方に向かってミドルキックを繰り出した。 ガノンドロフは後ろに飛びのいてかわしたが、ダスターの追撃は続く。 ダスターはそのままハイキックを繰り出し、ガノンドロフを頭上を狙う。 それを見切ったガノンドロフは拳を放ち、2つの攻撃がぶつかった。 大きな音を立て、2人の攻撃は拮抗状態になった。 「こいつの拳、なんて重さだ……」 ダスターはガノンドロフのパワーに負けじと必死に堪える。 「ほぅ、この俺とパワーでやり合うとはな。だが、まだ甘い!」 拳で押し切れないことを見たガノンドロフは光の玉をもう片方の手で発射した。 ガノンドロフの発射した光の玉がダスターに迫らんとした時、 ダスターの姿は忽然と消え、光の玉はまたもや地面に当たった。 「……ん!?消えた?」 ガノンドロフは少し驚いた様子で 「そこだ!」 持ち前の瞬発力で後ろに回ったダスターは背後のガノンドロフの胴体に向けて蹴りを放った。 ダスターの足は快音を轟かせ、ガノンドロフの鎧に当たる。 「ぐおっ!」 ガノンドロフは直撃を受け、前方によろめく。 「……やってくれたな!」 ガノンドロフはより一層険しい表情でダスターを睨みつける。 「うおおおおっ!!」 ガノンドロフに一撃を当てたダスターは右足、左足の蹴りの連続攻撃で反撃の隙を与えない。 ガノンドロフはダスターの猛攻にであった。 しかし、その戦況はだんだんとガノンドロフ側に傾いていった。 ダスターの攻撃手段は両足。 つまり、ガノンドロフは両足からの攻撃さえ気をつけてさえいればいいのだ。 防戦一方だったガノンドロフは徐々にダスターの動きに着いていくようになった。 両腕でダスターの攻撃をガードしていたガノンドロフは次の蹴りが来る紙一重の瞬間を狙った。 そして、ダスターの片足を掴み、動きを止めたのだ。 「貰ったぁ!!」 がら空きになった真ん中をガノンドロフの拳は通過し、そのままダスターの腹に直撃した。 「がっ……!」 ガノンドロフの拳はダスターの腹にめり込み、メキメキと音を立てる。 「おっと、少し加減をし過ぎたかな?安心しろ、次は確実に殺してやる」 (くそっ、アバラ骨が……ただのパンチだけでここまでいくなんてあいつの力は尋常じゃない……) ダスターは腹をかばいながら後ずさりをする。 「どうした、さっきまでの勢いは?もうおしまいかな?」 ガノンドロフは余裕そうなな表情でダスターを見つめる。 「いいや、まだだ!」 ダスターは空中に飛び上がり、回し蹴りをガノンドロフにあびせようとする。 「遅いっ!」 ガノンドロフは片手で飛んできたダスターの足を掴んだ。 「なっ!?」 ガノンドロフはダスターの足をもう片方の手でも掴むとその足を中心に回転し始めた。 回る、回る、回る…… ガノンドロフを中心にダスターは猛スピードで振りまわされる。 脱出しようと足をもがいても、ガノンドロフの両手はまさに重りをつけた手錠の様にはずれない。 ダスターの目には、周りの背景が猛スピードで流れていった。最早、背景は何の区別もつかなくなっている。 ガノンドロフは十分な回転力が加わったことを見ると、パッとダスターを掴んでいる両手を放す。 「ブッ飛べ!!」 ガノンドロフはジャイアントスイングの要領でダスターを投げ、彼を弾丸のように飛ばしたのだ。 「か……は……!」 そのままダスターは盛大な音を立て、岩の壁にぶつかった。彼の口の中から血が盛大に吹き出した。 (くそっ、体が……動かない……さっきの一撃が聞いたか………) ガノンドロフは壁を背にしたまま動かないダスターに、最後の一撃を与えんと近づく。 「もう少しやれると思ったが、最早これまでのようだな。フフッ……すぐに楽にしてやる」 一歩、一歩近づいて来るガノンドロフを見たダスターの頭の中をよぎったものは絶望的なる自分の死よりも、 仲間のことであった。 ――師匠は俺が死んだら何て言うんだろうな……きっと先に死んだことを怒って怒鳴り散らすのかな。 アホ100回じゃ済まされないんだろうな。でも師匠、アンタはこの世で最高の師匠でもあり、 そして、最高の親父だったよ…… ――クマトラ……ボニー……そして、リュカ……今までお世話になったな。お前らとの旅は本当に最高だった。 一緒に過ごした日々が夢見たいだった。俺がいなくなっても自分を見失うなよ…… ガノンドロフがダスターのすぐそばまで来た時、ダスターは最後の力を振り絞り、ポケットから黒い物体を取り出した。 「貴様、まさかそれを俺に当てるという考えではないだろうな。そんな物、この距離でも十分避けられる」 「いいや……こう……するのさ……」 ダスターは黒い物体を放物線上に投げた。黒い物体はガノンドロフを頭を通り越し…… 向こうの岩の壁にぶつかった。 「な、何!?」 ガノンドロフは驚愕した。黒い物体が向こうの壁に当たり、凄まじい大爆発を起こしたかと思うと爆発の衝撃のおかげで 壁が崩れ、たくさんの瓦礫がダスターとガノンドロフに襲いかかって来たのだ。 ダスターの支給品はボム兵。衝撃を与えると爆発を起こす爆弾である。 ダスターは差し違えてでもガノンドロフを倒そうとしたのである。 「ぐおおおおおおっ!!」 怒涛の岩雪崩に流石のガノンドロフも飲み込まれ、岩の下敷きになった。 それを見たダスターは安堵の表情で目を閉じ、自分も岩の下の暗闇へと飲み込まれていった。 この山道で起きた岩雪崩は凄まじいものであった。これに巻き込まれたら常人ならばまず助からないだろう。 ―――そう、常人ならば。 「惜しかったな、あの男……」 岩雪崩が収まり、数分後のことだった。 瓦礫の一部が盛り上がり、中から一つの手が現れた。 その手は周りの瓦礫を押し払い、一人の黒い鎧を着た男を登場させた。 ガノンドロフであった。 彼の強靭な体力と力のトライフォースの前は岩雪崩だけでは決定打にはならなかったのだ。 「このまま終わる俺ではない。行く末は、忌々しいあのゼルダ姫とリンクを始末し、ハイラルの王として君臨せねばならんな。だが、この体では到底戦いは不利になるな。どこか休む場所を探すとするか……」 そう言って黒き獣は瓦礫の山を去っていった。 その目に映るのは次なる獲物か。 【エリア5(H-10)/山道/一日目 早朝~午前(6:00~7:00)】 【名前:ガノンドロフ@ゼルダの伝説シリーズ】 [状態]:全身にかなりのダメージ(戦いに支障が出るかもしれません)、魔力消費(小) [装備]:なし [所持品]:支給品一式(中身は確認してません)、不明支給品1~3個(中身は確認してません) [思考・状況] 第一行動方針:ゲームに乗り、優勝する。 第二行動方針:休息できる場所を探す 第三行動方針:ゼルダとリンクを始末する。 【ダスター@MOTHER3 死亡】 【残り 58人】 [備考1]周辺に爆発音が響きました。H-10周辺のエリアにいる人たちは気づくかもしれません。 [備考2]ダスターの遺体は瓦礫の下に埋まっています。瓦礫をどかすのは難しい作業かもしれません。 『天才と狂人』 投下順 『緑の邂逅』 『煌めく闇の殺意』 時系列順 『老兎の希望 英雄の使命』 GAME START ガノンドロフ 『キザな2人と盗賊』 GAME START ダスター GAME OVER
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